商店街とアーケード

商店街支援を行っていて、最も問題であると思うのはアーケードの問題です。

アーケードは雨よけ、日よけにもなりますし、何より商店街を表すシンボルというところもあります。だからこそ大きい商店街はほとんど設置がされています。

しかし、アーケードの負担は大きく、修繕費、電気代で毎年百万円単位でお金がかかるのは当たり前となっています。

昔の利用者が多く、利益が出ている時期であれば、特に問題はなかったんだと思いますが、現状は中心部の広域型商店街以外に設置されているものは負債となっていると思います。

本来であれば、通行者数や利用者数からアーケードの費用対効果を数値的に判定して、維持か撤去かを決めていくことが必要なんだとは思いますが、アーケードの形や長さもバラバラなので、中々難しいですね。

アーケード撤去の話も出てきていますし、過去に支援もしていますが、同意を取ることが一つのハードルになります。資料や手続きの準備ということもあれば、商店街のシンボルというところが撤去できない理由の一つともなっています。

また、財務的にもアーケードの撤去には全部で数千万円のお金と長期の時間がかかります。その間は営業ができない場合もありますし、大体の場合はアーケード撤去後の各店舗の壁や看板付け替え費用などが発生する場合もあります。

商店街のアーケード問題は今後10年~20年後に噴出するとは思いますが、それまでに対応できるかどうかで、将来の街の様子が変わってくると思います。